山崎12年を含むサントリーの人気ウイスキーが品薄で高騰を続けています。2018年8月現在は少し相場は落ち着きつつありますが、定価とかけ離れた相場はウイスキーファンの頭を悩ませ続けています。国内のウイスキーはなぜ高騰したのでしょうか。
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国産ウイスキーの国外需要の増加による品薄

山崎12年以外にもサントリーには響や白州といった人気ブランドのウイスキーが存在します。響21年と17年はイギリスで開催された世界的なウイスキー大会で賞を受賞したことから一気に世界各国から国産ウイスキーが求められるようになりました。
世界中で人気沸騰中のジャパニーズウイスキーですが、特に「爆買い」でおなじみ中国人にはコレクターも多く、酒屋からオークションまで広い範囲を網羅し買い占めを続けている人もいるようです。これにより国内でのウイスキーが品薄となり、一気に高騰しました。
響17年、白州12年の休売による値段の高騰

続いて2018年5月に明らかになったサントリーウイスキーの「原酒不足」が原因で、人気銘柄の響17年と白州12年の販売を休止するというニュースによって『レア度、希少価値』をまとい、この2種は急騰しました。
響17年の定価は12000円ですが、一時は45000円前後まで達したほどです。この高騰にも海外の需要の増加が関わっており、高値で設定しても次々に売れることから国内転売も活発になり始めました。これが高騰の原因です。
そもそもなぜウイスキー原酒が不足するのか

ウイスキーはそもそも原酒とよばれるベースになるお酒を熟成させてから販売します。山崎12年で例えると、12年以上熟成させた原酒を使うというルールがあります。つまり年数表記のあるお酒は販売までに表記通りの年数かかっているということになります。
このように量産しようにも時間がかかってしまうことから、急増した需要に耐えられるほどの原酒をウイスキーブームでなかった12年前に量産するはずがないからです。


山崎12年を定価で飲むためには
それでもウイスキー「山崎12年を飲みたい」という方はオークションやメルカリを見てみましょう。二次、三次流通品であるため本物かどうかなんて区別は素人には難しいです。しかも今の相場は2万円前後。定価の二倍以上の値段をつけていますので、これで偽物だったら泣き寝入り確定です。できるだけ安価、定価に近い値段で飲むためには2つだけ方法があります。
【定価で飲みたい山崎】国産ウイスキーをボトルキープできるバーやスナックで飲む
高騰前から大量の在庫をストックしてあるとしたらバーやスナックです。賢い都会のバーなどでは高騰にあわせてショットの値段やボトルキープの値段も高騰しているはずですが、郊外もしくは田舎のバーやラウンジであれば定価ちょっとでボトルキープできる店も存在します。
ポイントは高騰前の在庫という点でして、高騰後、一気に流通量が増え、山崎や響の空き瓶の販売も盛んになりました。中には空き瓶に別のウイスキーを詰めて販売する「偽物」も出回っています。
だからこそ昔から持っていた在庫は今のブームや高騰とまったく無縁なものである、「本物である確率」が高いからです。行きつけのバーにもし置いてあればさらに高騰する前に飲んでおくことをおすすめします。
【定価で飲みたい山崎】サントリーとコネがある酒屋を探す

サントリーと昔からコネのある酒屋はいまでも仕入れが行われています。白州12年や響17年は怪しいですが、山崎12年であれば探せばまだ売っている酒屋さんもあるかもしれません。
おそらく国内にはびこる転売ヤーも同じことをしているため、大通り沿いのお店には基本的にないと考えていいでしょう。こちらの方法は時間を費やしても見つからないことが多いためあまりおすすめできません。どうしても定価で買いたいのであればこの方法を試してみるのもいいでしょう。
【定価で飲みたい山崎】大手スーパーのオンラインショップで購入する
2019年に入り、正月に大手オンラインショップにて山崎12年,響21年などが大量に販売されたことが話題になりました。
流通量が増えたことによってネットでの相場も下落傾向に。もともと休売したわけでもなかったので大手が買い占めていたのかもしれませんね。
生産量が増えるまではまだまだ時間がかかりそうですが、売り切れが続いていたAmazonや楽天でも在庫があるようです。

メルカリやヤフオクより高価ですが、信頼性という点できちんと販売免許を持っているお店から購入するのが一番です。贋作も多く出回っているため、少しのケチ心が大損につながりかねません。
2019年1月 相場情報
ヤフオク,メルカリ ¥10,000~¥13,000
Amazon,楽天 ¥16,000~19,000